2015年1月5日月曜日

【レポート】第2回CivicTechアイデアソン

12月20日に大阪イノベーションハブにて、第2回CivicTechアイデアソンを開催いたしました。

今回も約30名のみなさまにお集まりいただきました

今回は「環境」と「防災」の2つのテーマで、地域での課題を解決するためのアイデアを、参加者のみなさまと出し合いました。今回のアイデアソンでも、12月に開催されたオープンデータ・カフェ@大阪での議論をベースにテーマを掘り下げていきました。

ファシリテーターはCCLから原が登壇。前回アイデアソンのメソッドを踏襲しながら、2つのテーマを同時に進め、1月に開催されるアプリ開発イベント「CivicTechハッカソン」につなげるためのアイデア出しのワークを進行いたしました。

成果物は、スライドで公開しています。前回アイデアソンの「健康」に加え、今回の「環境」「防災」を加えた3つのテーマでのアイデア集となっています。

現在は経過版を掲載しています。随時更新予定


続けて、アイデアソン当日のワークの様子を、以下レポートします。

まずはウォーミングアップ。

12月に行われた2回のオープンデータ・カフェ@大阪で議論された内容の振り返りです。

振り返りの様子。当日の写真も交えて

このはなでは「環境」、ラウンドおおさかでは「防災」について、お集まりいただいた方々と意見を出し合いました。

オープンデータ・カフェ@大阪の内容は、以下からご覧いただけます。

※参照リンク
【レポート】第4回オープンデータ・カフェ@大阪 in このはな

今回のアイデアソンでは、それぞれのカフェにご参加いただいた方や、前回アイデアソンにご参加いただいた方々にもお集まりをいただいきました。カフェでの議論からアイデア出しへ、参加者の方々にも場をつないでいただいています。ありがとうございます。


続いてテーマとなっている「環境」「防災」という言葉から、自分のイメージ作るためのブレストへ。まずはこのふたつのキーワードから思いつく言葉を、自由に付箋に書き出します。

思いつくものをどんどん書き出します

「環境」で思いつくものって?
名前が思い出せないものはイラストで

どちらも抽象度が高い言葉なので、このブレストで中身のイメージを具体化させていきます。人によって出てくる言葉も差が出てくるので、そこからそれぞれの言葉がもつ具体的なイメージの広さも、参加者同士で確認します。

笑顔があふれる場面も多いアイデアソンでした

各テーブルでそれぞれ数十の単語が挙げられました。

こうして挙げた言葉を、2×2分析にかけます。

出し合った言葉を、縦軸と横軸の2つの分析軸にそってグループ分けをします。縦軸には、「包括的」か?「ニッチ」か?という絞り込み具合、横軸には、「個人」か?「社会」か?」という対象者の幅の広さを置いて、整理をしました。

2つの軸で4つのゾーンに分けます

模造紙の上に軸を引いて付箋を整理します

このテーブルでは4人で90の言葉を書き出しました!

ブレストのお題が「環境」「防災」という括りの大きな言葉だったため、「包括的」(=抽象度高い)かつ「社会」(=対象者が広く、ぼやけがち)というゾーンに片寄る傾向がありますが、4つのゾーンにキレイに分かれて分類できたグループもあり、参加者のみなさんが具体的に持っていたイメージの広さを確認することができました。

逆に「ニッチ」×「個人」などでボリュームが薄いゾーンができたときは、そのゾーンに入る言葉を改めてブレストすることで、最初に思いつかなかった領域の言葉を足していくことができます。

薄いゾーンには言葉を書き足し。
イメージの幅を拡げます

お昼をはさんで、午後からはそれぞれの分野でテーマを絞ってのアイデアワークへ進みます。6つのグループのうち、3グループで「環境」、残り3グループで「防災」を扱うこととなりました。

各グループに分かれての最初のブレストでは、より市民の生活に密着した視点を持つために、「環境」「防災」とも自分の日常生活の中で意識できるキーワードを、改めて挙げました。

ついで、具体的なテーマ選びへ。今回は次のテーマを各グループに振り分けました。

<環境>
「生活の中で環境を意識できるようになると?」
「身近な川や緑がキレイになると?」
「街の中からゴミが減ると?」

<防災>
「災害時に的確な情報伝達ができるようになると?」
「人や地域のつながりができるようになると?」
「平常時に地域でのコミュニケーションが活発になると?」

いずれのお題も、「~なると?」となっています。それぞれのお題の文は、いずれもオープンデータ・カフェ@大阪で、参加者から挙げられた課題意識です。では、それらの課題が解決されたら、だれにとってどんな幸せが待っているのでしょうか。

課題解決の先にあるものは?じっくり考える時間

課題解決ができたのちに訪れる変化や幸福感は、具体的にどのようなものか。思いつく限り書き出します。

次いで、前回のアイデアソンでも行った8×8の「強制連想」へ。

変化や幸福感のキーワードとして書き出しされたものから、重要だと思われる16個の言葉を、縦8つ、横8つにならべて8×8のマトリクスを作り、それぞれの言葉同士の掛け合わせで、それらの変化や幸福感を実現される手段を考えます。

計64マスを16分で埋める(1マス平均15秒!)ペースで、スピーディーに進めます。

スピード勝負。思いついたものはどんどん挙げる!
勢いに任せて、ウケるアイデアも次々と

スピーディに書き出すので、書記の担当も一生懸命!

床には慌ただしかったブレストの跡が。
アイデアのかけらが散らばっています

そこから出たアイデアの中から、イメージを膨らませそうなものを各自で選び、その概要を「アイデアスケッチ」に書き出します。思いついたアイデアに少し肉づけをする作業です。


次いで、前回同様、アイデアスケッチを、グループ内で披露。それぞれのアイデアに対し、グループのメンバーが順番に、フィードバックとアイデアの「付け足し」を行います。

アイデアを出しやすくするために、お互い「それええやん!」と言い合うのがルール。声を出し合って、アイデアをブラッシュアップします。

グループのメンバーから「付け足し」をもらったら、アイデアスケッチを再度書き直し。午後の最初のワークで出したキーワードなども、使えるものはこの段階で、各自、自分のアイデアに吸収します。

アイデアスケッチをリライト中。
会場内は一転、集中して静かな時間帯に

1人最低1枚、多い人で2,3枚のアイデアが書き出されました。

そして最後のブラッシュアップ。それぞれの課題解決のアイデアにITの手段をどう絡めていくか、全員でスピードストーミングを行います。

このワークでは、2人1組でおしゃべりをして、互いのアイデアを披露しあい、数分交代で次々と相手を変えてブレストを行います。ここでは「環境」「防災」で別なテーマを選んだ相手と組んで、アイデアの交換をしました。

二重の輪になって内側と外側でペアを組んでのブレスト。
アイデアの交換で盛り上がる場面です

スピードストーミングで交換したアイデアをもとに、最後にもう一度、アイデアスケッチの清書をします。ハッカソンで使うアイデアとなるため、最後のスケッチでは、ハッカソンに参加をするエンジニアへのメッセージを書いていただきました。

アイデアソンとハッカソンを分けて開催するため、アイデアを出した人と開発をする人が一致するとは限りません。また、エンジニアではない人も多く、そうした人たちのアイデアを実現させるためには、技術を持つ人たちへ、そのアイデアを託す必要があります。

アイデアを出した人が、どこにポイントを置きたいのかをメッセージとして残ることで、開発にトライをする人へ、その思いをつなぎます。それぞれのアイデアスケッチが、開発者へ託すバトンとなります。


最後にグループ内で評価の高かったアイデアを発表していただきました

次回イベントは、いよいよ過去2回のアイデアソンの成果を形にするためのハッカソンです。アイデアソン参加者のうち、エンジニアではない人たちからも、デザインやプレゼンや各種作業で力を発揮すべく、早々にエントリーをいただいています。

多くのみなさまのご参加を、心よりお待ちしております!

恒例の記念写真。ありがとうございました!

今回のアイデアソンでも、参加者のみなさまには、朝から夕方まで終日、濃厚な時間をおつきあいいただきました。本当にありがとうございました。

ハッカソンのご案内は下記のとおりです。ふるってのご参加をお待ちしております!

▼「CivicTechハッカソン」開催のご案内
http://civictechosaka.blogspot.jp/2014/12/civictech_26.html

日時:2015年1月24日(土) 10:00-19:00(開場9:30)
会場:大阪イノベーションハブ
 (大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪 ナレッジキャピタルタワーC 7階)
 [アクセス]
定員:30名(要事前申込)
参加費:無料
参加申込:下記リンク先フォームよりお申し込みください。
http://goo.gl/zh9vNj

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