2014年12月15日月曜日

【レポート】CivicTechアイデアソン ~健康アプリで大阪を救え!

11月29日に大阪イノベーションハブにて、CivicTechアイデアソンを開催いたしました。



今回のテーマは「健康」。11月に開催されたオープンデータ・カフェ@大阪での議論などを振り返りながら、アプリのアイデア出しを行いました。

ファシリテーターはCCL代表の佐々木。デザイン思考を取り入れたメソッドを用い、IT系でオープンなイベントで行われるアイデアソンとは異なる手法で、大阪の健康を守るためのアプリのアイデアを出し合いました。



成果物は、こちらに掲載しております。ユニークなアイデアが多数生まれました!

現在は経過版を掲載しています。随時更新予定


これらのアイデアが生まれるに至ったアイデアソンとは・・・?
以下、ワークの様子をレポートします。

冒頭は、ファシリテーターからまず最初のインプットです。

・産学官で「オープンイノベーション」を起こしていこう
・イノベーションとは
・イノベーションに必要な「デザイン思考」のプロセス
・「木を見て森を見る」
・「桃太郎」をプロジェクトとして考えると…?

といった話題から、今回のアイデアソンが目指すところをお話しいたしました。


続いて最初のブレスト。「健康のイメージ」というお題で、思いつく言葉を付箋に書き出します。


2つ目のお題は「健康が足りないとどうなる?」。付箋に書いて貼り付けるたびに「それあるね!」と声を掛け合いながら進めます。


3つ目は「健康になるために必要なこと」。「予防接種」や「検診」という直接的なことから、「部屋をきれいにする」「貯金する」など、健康に関連する周囲へのアイデアまで。住之江で開催したオープンデータ・カフェでも話題になった「個人以外の健康」にも視野を広げてアイデアを出す動きも見られました。



あらゆる切り口で健康に関するキーワードを発散した後は、「強制連想」という手法で、アプリやサービスのアイデアをひねり出します。

ここでは、1回目のブレスト「健康のイメージ」と、3回目のブレスト「健康への手法」で出たキーワードを8枚ずつ出して、8×8のマトリックスに入れ、掛け合わせてアイデアを連想していきます。




この「強制連想」は1列で、8つのアイデアを出し、それを8列分行います。ここでかけてよい時間は、1列で2分間のみ。つまり、15秒で1つのアイデアを出さないと追いつきません。

参加者のみなさんは、ホワイトボードの前に総立ちで、ものすごいスピードでアイデアを出していきます。64マスのほとんどが埋まるグループもありました。

強制連想で出た各チームのアイデアがこちら。






この中からイメージを膨らませそうなアイデアを各自で選び、個別にアプリのアイデアを「アイデアスケッチ」にまとめます。ここまでで午前の部。すでにアイデアがびっしりな状態です。


午後の部は、以前開催したオープンデータ・カフェで出た議論の振り返りから。こちらが午後のワークのインプットになります。




インプットの後は、再度ブレスト。今度は、「健康な情報って何?」というお題で挑みます。午前中に出たアプリのアイデアなどをもとに、どんな「情報」が必要と考えられるか?を考えます。「脈拍数」など個人にフォーカスしたものや、「自転車で通勤する人の数」など社会的なものなど、様々な角度からアイデアが出ました。



続いて、ブレストで出した情報を、縦と横の2つの軸でマッピング。縦軸には「個人-社会」、横軸には「競える(公開可能)-恥ずかしい(公開不可)」という指標を置き、整理します。



それぞれのアイデアのカケラが、上記2軸の中でどのようなポジションを持った情報なのか。「難しい…」との声もあがる中、悩みながらもどんどん進めていきました。


そして、さらに8×8マトリックスに落とし込んでの「強制連想」。スピードとボリュームが求められるこのワークは、終盤にはキツさもありますが、参加者のみなさんには頑張って出し切っていただきました。



強制連想で出たアイデアから、好みのものをピックアップして、アプリのアイデアを1枚にまとめるアイデアスケッチへ。スケッチを書く際には、そのアプリを使う人(顧客)がどんな人かを連想し、その人たちがどんなメリットや喜びを感じるかを想像してみます。




作成したアイデアスケッチは、グループ内で披露。それぞれのアイデアに対し、グループのメンバーが順番に、フィードバックとアイデアの「付け足し」を行います。

自分が「付け足し」を行う前には、必ず前の人のアイデアや付け足しに「それいいね!」と言うのがルール。大阪のみなさんには「それええやん!」が言いやすいようです。




最後は、参加者のみなさんから挙げていただいたアイデアスケッチのプレゼンを行ったのち、自己紹介と名刺交換の時間を設けました。


今回のアイデアソンでは、終了まで、お互いの所属や素性を隠したまま、それぞれが一市民として対等の立場でアイデア出しを行っていただきました。名刺交換の段階になって、はじめて経歴や肩書きを知って驚く場面も。


午前の部・午後の部と、1日かけての濃密なワークとなりました。参加者のみなさま、みっちりとおつきあいいただき、本当にありがとうございました。



参加者の方々からいただいたアイデアで、次はいよいよアプリ開発のハッカソンを開催します。

エンジニア以外の方も大歓迎!アイデアソン同様、多くの方々のご参加をお待ちしております。

▼「CivicTechハッカソ」開催のご案内
http://civictechosaka.blogspot.jp/2014/12/civictech_26.html

日時:2015年1月24日(土) 10:00-19:00(開場9:30)
会場:大阪イノベーションハブ
 (大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪 ナレッジキャピタルタワーC 7階)
 [アクセス]
定員:30名(要事前申込)
参加費:無料
参加申込:下記リンク先フォームよりお申し込みください。


http://goo.gl/zh9vNj




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[追記] アイデアソンの成果物およびハッカソンのご案内を追記しました。(2014.12.26)
[変更] 第2回アイデアソンのご案内を記事本文から、以下へ移動します。
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次回は12月20日(土)に、再び大阪イノベーションハブにて開催。次のテーマは「環境」「防災」の2本立て。みなさまのご参加を、心よりお待ちしております。


▼「第2回CivicTechアイデアソン」開催のご案内
http://civictechosaka.blogspot.jp/2014/12/2civictech.html

日時:2014年12月20日(土) 10:00-17:00(開場9:30)
会場:大阪イノベーションハブ
 (大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪 ナレッジキャピタルタワーC 7階)
 [アクセス]
定員:30名(要事前申込)
参加費:無料
参加申込:下記リンク先フォームよりお申し込みください。




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